クリスマスツリー発祥の地で

アルザス地方はフランスの北東部に位置し、スイス・ドイツとの国境に面している地域です。

ここはクリスマスツリー発祥の地と言われていて、その中心都市であるストラスブールでは冬になると大規模なクリスマス・マーケットが開催されます。

これを目当てに世界中から観光客が訪れます。

パリからは車でも行ける街ですが、TGVに乗れば2時間半で到着!

週末のプチ旅行に出かけてみました。

 
パリのセーヌ川よりは小さめですが、ストラスブールにも運河が流れていて、「小ヴェニス」と呼ばれているエリアまであったりします。

クリスマス直前の週末。サンタさんがカヌーで泳いでいました!!!  

 街のシンボル、ストラスブール大聖堂。この周りにたくさんのクリスマスマーケットが出店されています。
街自体は、トラムが整備されていて移動がとっても便利。

郊外のホテルしか確保できなかったものの、不自由なく過ごせました。

 

この街のクリスマスの飾りつけはド派手です。   
    

クリスマス用のケーキ、ブッシュ・ド・ノエルは、こんなにたくさん種類がありました。  

とても寒い地域なので、休憩がてらショコラ・ショー(ココア)で体を温めるのが定番。 

今回は老舗カフェの Christian で朝食としてショコラ・ショーとクグロフを頂きました。 

このお店はショコラ・ショーだけで10種類ぐらいのフレーバーがあります。スパイスが入っていたり、フルーツの風味がついていたり。

どれも自分で砂糖を入れるので甘くなくて飲みやすいです。

 

クグロフ(写真奥)はこの地方の名産品で、ブリオッシュ風の柔らかいパンです。

中にはアーモンドと干しぶどうが入っているのが定番で、上から粉砂糖をまぶしています。

 パン屋さんの店頭はこの時期クグロフだらけ!

アルザス地方特有の料理は他にもいろいろあります。

 写真奥にあるのは、シュークルート。肉やソーセージをキャベツの塩漬けと煮込んだもの。

ドイツの影響を受けた料理です。

下部にあるのは、料理名が分からなくなってしまいましたが、千切りポテトとチーズを炒めて半熟卵を乗せたもの。

 

こちらは「タルトフランベ」という薄焼きのサクサクピザ。

フロマージュ・ブランというクリーミーなチーズとベーコンが乗っています。

アルザス名物というわけではありませんが、ポトフもありました。寒い地域なのでこういう料理であったまるのが定番のようです。  

夜は、ストラスブールから電車に乗って30分の小さな街、コルマール(Colmar)へ行きました。

「ハウルの動く城」のモデルとなったと言われている、木組みの建物が立ち並ぶ可愛らしい街です。

  
    
  
この街もクリスマスマーケットが有名で、ストラスブールよりも昔ながらの、地元に根付いたお店が多いようでした。

どのお店も個性的で、見ていて全く飽きず。ホットワインやホットオレンジジュースを飲みながら、 夜の散策を楽しみました。  
    
 

白夜の夜遊び

久しぶりにパリで夜遊び。

10月3日は特別な日。毎年1回開催されるNuit Blanche (白夜祭)というイベントの日なのです。

パリ市内の色々なところでアート作品が展示されたり、コンサートが行われたり。バスや地下鉄も夜中の2時まで動きます。

去年は家で夕飯を食べた後、うたたねしてしまい観に行けず。今年は外で夕飯を食べることにして、夜から出かけてみました。
まず向かったレストランは、シャンゼリゼのそばにある焼肉ジパング。

パリでは珍しい日本式焼肉店で、うどんすきやすき焼き、寿司なども食べれます。

キムチ、ナムル、カルビ、ロース、白飯、味噌汁のセット、$31でした。  
追加で、タン($5)2人前と酢の物、マグロと納豆、抹茶アイスを頼み、お腹いっぱい!

 

腹ごしらえをしっかり行ってから、Hotel de Ville(パリ市庁舎)へ移動しました。

夜の市庁舎は効果的な照明のおかげもあり重厚感に溢れています。

 
そして、催し物。  
人人人!!!大混雑です。

氷の柱に色が塗られています。270本の氷柱で世界の国々を示している作品。  
上空から見るとこうなっているようです。(公式HPより)  

市庁舎から北に向かって少し歩き、色々な出店を覗いて楽しみました。

ご飯、食べてこなくても良かったのかも。クリスマスマーケットを思い出す賑わいでした。

 

絵を売っている人も。

   
本当はもっと色々なものがあるイベントで、他にも観に出かけたかったけれど、人ごみに疲れてしまいこれにて終了。

歩きタバコの人がとーっても多くて、なかなか大変なのです。皆酔っ払っているし。

バスに乗って12時半に帰宅しました。

Nuit Blancheを楽しんだ時間よりも、食事の時間の方が長くなってしまいました。。。

 

ロンドンのオアシス

7月は丸々4週間ロンドンで過ごしました。

airbnbで見つけた2LDKのアパートを、イタリア人のホストとともにシェア。

そこそこ広いリビングやキッチン、シャワールームを自由に使わせてもらいながら、毎日語学学校へ通いました。

ノマド生活とでも言えそうな、移動ばかりの日々。とはいえ、4週間もいればロンドンもホームです。

何度も来ているし、またどうせ来るだろうなと思う場所。

おかげでなかなか観光が進まないのですが、珍しく青空が広がった週末に、ゆっくりした気持ちでないとなかなか来れない場所にやっと足を運ぶことができました。
   
 
キュー王立植物園(Kew gardens)です。ロンドン南西部に位置し、世界遺産に登録されている、広大なオアシスです。

入園料は大人1名15ポンド(3,000円弱)となかなか強気に設定されていますが、1日過ごしても飽きないであろう広さと、手入れの行き届いたユニークな植物の数々が、このお値段をきちんと説明してくれます。

温室ハウスの中は、まるで熱帯。

7月でも涼しいロンドン(最高気温は大抵20度未満!)では数少ない、夏を感じさせてくれる場所でした。   

趣味が悪いと言われそうですが、、、子供の頃から興味津々だった虫食い花がたくさんあり、目が離せませんでした。

 
とかげも発見。  
温室の下にはミニ水族館があり、ここでもユニークな生物との出会いがたくさんでした。

それから、イギリス王室最小と呼ばれる宮殿、キューパレス。  

メイドの部屋や通り道の一部が残っていて、生活の様子がリアルに目に浮かびました。

9月までの間は、Full of Spiceというイベントが開催されていて、園内の色々な場所で世界中のスパイスを見て、香りを楽しむことができます。

自分好みのスパイスを調合できるマシーンもあったりして、とてもユニーク。
さて、歩き回って疲れた後は、植物園内のカフェテリアへ。 
適当なカフェでも、期待を裏切らない多種多様なスイーツが用意されています。

ここでは定番、スコーンをチョイス。イギリス庭園を眺めながら、アフタヌーンティーを楽しみました。

 

シチリアで最も人気の観光地

シチリア旅行で最後に訪れたのは、最も人気な観光地、タオルミーナ(Taormina)。

断崖絶壁の地にある小さな街です。

人口わずか1万人の街ですが、世界中から観光客が訪れるため、特に夏のバカンスシーズンは大混雑しています。

 

上の写真に写る離れ小島は、イゾラ・ベッラ(Isola Bella)。映画「グランブルー」のロケ地となった島です。

島にはビーチがあり、多くの人が海水浴を楽しんでいます。

それから、ギリシャ劇場。標高206m、岩場をくり抜いて造られた劇場で、ど迫力の景色です。

  

 劇場から海を眺めて。

 

山の景色も。  

ゲーテは、「この劇場からのパノラマは世界一」と言ったそうです。

現在も”劇場”として実際に使われているギリシャ劇場、また来ることがあればコンサートなどに参加してみたいです。
観光客だらけのタオルミーナでしたが、絶景と活気のある街、そして美味しい料理に大満足できました。

大通りはショッピングストリートになっていて観光地にありがちな姿でしたが、少し小道に入ると可愛い景色にも出会えました。

お花やフルーツが良いアクセントになっています。

   

   
楽しい旅もこれにておしまい。

次は現実の世界に戻り、ロンドンに滞在します。

マフィアの街?!

7泊8日のシチリア旅行、まだまだ続きます。

港町トラパニ、天空都市エリチェ、素朴なリゾートファビニャーナ。これだけでも十分満喫した感はあるのですが、まだまだmust visitが残っています。

(ついでに、空港からトラパニまでの長いドライブの途中で、アウトレットモールにも寄っています。

パリのアウトレットと比べると店舗数は少なく買いたいものは少なかったのですが、イタリアブランドはやはり充実していました。

特に嬉しかったのは、日本ではなかなか出会えないイタリアのシャツブランドBaguttaの専門店があったこと。

日本では1枚2万円を超えてしまうシャツが、なんと5000円で手に入りました。

男性用はもっと種類も豊富で、3枚100ユーロコーナーまで!ジャケットやベルトも可愛かったです。)

次の目的地はシチリア最大の都市で州都であるパレルモ(Palermo)。

人口は約66万人で、ほのぼのした景色から一気に都会へと移りました。

治安も少し悪くなるため、多少緊張しながら訪ねてみましたが、幸い危険な目には遭わず、むしろパリの方が危険なのでは?と思うほど。

とはいえ、パレルモには足を踏み入れてはならないエリアがあるので、そこを避けたからこその安全なのですが。

ところで、シチリア旅行へ出かける前に観た、映画「ゴッドファーザー」シリーズ。

深い家族愛の世界にすっかりハマってしまい、マフィアへの関心も高まりましたが、マフィアというのは街中で出会うような存在ではないもの。

代わりに、パレルモの美術館にて、マフィアに関する日本語の本を見つけて、購入してみました。

この街では、知り合いを伝っていくと必ずマフィアにたどり着くとか?!

私にとってはとても遠い世界で、だからこそ関心が高まるのですが、深掘りはマフィア映画にハマるぐらいで止めておいたほうがよさそう。

というわけで、ゴッドファーザー3に登場するマッシモ劇場を眺めて感慨に耽りました。

  
あんな映画の世界がこの街のどこかにあるんでしょうか。。。

さて、パレルモはゲーテが「世界一美しいイスラムの都市」と呼んだ場所。

過去、ローマやイスラム、スペインなど様々な国の支配下となったため、それぞれの時代を色濃く示す建築物が残っているユニークな街です。

見所は数え切れないほど。

まず、今月世界遺産として登録されたばかりのパレルモ大聖堂(カテドラーレ)。見事なお庭と共に。 

裏側から撮影するとこのような姿です。一部工事中。   

キリスト文化とイスラム文化、さらにノルマン文化の混じり合った建築様式となっています。

見事な天井画。   

 

次に、こちらも世界遺産となったノルマン王宮。現在はシチリア州議会堂として使われています。

ノルマンという名前はついているものの、現在残るものの多くはスペイン王国時代のもの。

特定の曜日だけ、中を見学することが可能です。

 

3階にある黄金のモザイク、ルッジェーロの間。

これがノルマン王宮の中で唯一残るノルマン様式の装飾なのだそうです。

イエローの間。記者会見で出てきそうなセッティングがなされていました。

こんなところで会議をしてみたい。。。  
外に出て少し歩いたところで、パレルモで最も有名な交差点、クアトロ・カンテに到着しました。

ここを起点にパレルモを4等分することができることから、「パレルモのへそ」とも呼ばれているそうです。

1階には春夏秋冬を示す像、2階にはスペインのハプスブルグ家の支配者たちの像、3階にはパレルモの4区域の守護聖人たちの像が配置されています。

都市開発の中でこの像が作られたというから驚きです。

さらに少し歩いたところにあるパレルモ市庁舎前、プレトリア広場。噴水の周りに裸体彫刻が所狭しと並んでいます。

 

ちょっと危険な雰囲気の旧市街がすぐそばに。怖くて近寄れませんでした。

 

パレルモでの観光は、すべて徒歩で済ませました。バスも便利そうでしたが、歩いても1時間かからずにどこでも行けて便利でした。

おかげで美味しいアランチーニ(コロッケ)のお店にも遭遇。

 
シチリア名物のアランチーニを、いろんなフレイバーで提供するお店。

どれも美味しくて、2日連続で通ってしまいました。


パレルモにはミシュラン星付きレストランなどもあり、レストランの選択肢は極めて豊富です。

でもさすがに外食続きで疲れてしまったので、こういった手軽なソウルフードやカフェのご飯、そして持参していたカップラーメンなどを食べて過ごしました。。。

自転車の旅

夏休みの旅行、第2弾。

イタリアの南に位置する島、シチリアに来ました。

1週間かけて、レンタカーで4つの街を回ります。
まず最初は、ファビニャーナ島(Favignana)へ。

聞き慣れない名前のこの島は、福山雅治さんが東芝レグザのCMを撮影した、青い海の美しい島です。

パリからは飛行機で2時間ほどかけてシチリアのパレルモ空港へ、そこで車を借りて3時間ほど西へとドライブ。

シチリア最西端の港町、トラパニから高速船に乗って30分で、この小さな島に辿り着きました。

早速、撮影で使用したビーチ、Cala Rossaへ足を運びました。

   
 

  
絶景スポットだらけのこの島。小さい島なのに、山も海もあり、賑やかな繁華街も寂れた畑も可愛い家もある。見所満載です。

自転車を借りて、適当にグルグルと走り楽しみます。
ゴツゴツの岩が並ぶ海岸。向こうにはサン・カテリーナ山が見えます。   
 
洞窟や小道がたくさんあって、冒険心をくすぐられます。   

 

ここはどこ?みたいな景色も。  
ヨット型の風見鶏が可愛いお家。お庭のお花の手入れがしっかりとされている家が多かったです。 
ゴージャスなお庭。シチリアにはサボテンもたくさんあり、南国情緒たっぷりです。 
崖っぷちの海岸。ビーチがなくても日焼けできる場所を皆さんきちんと見つけています。

  
 
砂浜のビーチも探せばあります。ビーチパラソルとチェアは15ユーロで貸し出し。

高いなぁと 思いつつ、ハワイより空いてるし綺麗だし、まぁいいか、、、  
 
なんと可愛らしいオレンジの形のジュースバー🍊

とびきり明るいお姉さんが、レモンやオレンジからできたドリンクを海辺で売っていました。 

レモンとコーヒーのグラニタ。  グラニタはシチリア名物の飲み物で、フラペチーノのようなもの。とにかくどこにでもあったので、極めてメジャーな飲み物のようです。

今の時期、日差しが強くかなり暑いので、1日に何度も飲みたくなりました。

 
違うお店で、スイカとイチゴのグラニタ。こちらは飲み物というよりはシャーベット。

果肉も入っていて本当に美味しいです。  
グラニタ以外にもカフェや屋台で色んなソウルフードが売っています。

日本でもたまに見かけるカンノーロ。円筒型のパイの中にリコッタチーズのクリームがたっぷり。

左右にはチョコチップと名産のピスタチオをトッピング。

  
名前がわからないけれど一番のお気に入りは下の写真のサクサクパイ。

ミニクロワッサンのような形でしたが、パイのようにさくさく、むしろパリパリの食感が楽しいお菓子でした。

 

写真ではぼやけてしまった右上のピスタチオのジェラートも果肉たっぷりで濃厚美味でした。  
お惣菜やさんのショーケース。どれも美味しそう!  

ライスコロッケのアランチーニ。おにぎりよりも大きなサイズなのでランチ代わりにも。

ほうれん草入りとハムチーズ入りを買いました久しぶりに飲みたくなったコーラと共に、、、

  
   
相変わらず、食欲の止まらない旅になりそうです。

南仏のいろんな顔

ニース、サンマルタン、マルセイユ、カマルグ、と色々足を運んだ南仏の旅。

まだまだあります。南仏では車さえあれば個性豊かな色んな街へ行けてしまいます。

まずはニースから車で15分程度の距離にある、エズ村(Èze)。モナコとの国境に位置する村です。

ここはニースから近いこともあり、定番の観光地です。

高い崖の上にあるため、絶景スポットがたくさん!

   

  海ってこんなに青かったのか、と思わず絵でも描きたくなる景色。

エズ村にはミシュラン2つ星のレストランもあるので、ゆっくり過ごしたい人は食事を含め半日ほどかけて観るようです。

車がなくてもツアーに参加すればモナコとセットで見学可能です。
私の場合は色々な予定を詰め込んでいたため、エズ村滞在時間は1時間弱。

すぐに隣のモナコへ。

しかし、モナコでは特に車を降りる気にならず、ドライブだけして30分で通り過ぎました。よって、あまり良い写真がありません。

モナコは綺麗に整備された人工的な街、という印象。ラスベガスの静かバージョン???

日曜だったのでお店もほとんどお休みでした。 

 

 
モナコの先には、マントン(Menton)という街があります。かつてはモナコ領でしたが、今はフランスの一部です。

イタリアとの国境に近いため、イタリア人も多く住んでいます。

ここはレモンで有名なリゾート地。

レモンの化粧品や食品のお店がありました。

が、やっぱり一番楽しめたのは景色。

   

  

  

海に入っている人は少ないですが、ビーチで寝そべっている人はたくさん。

ヨーロッパの方々はほんとに日焼けが好きですね。
マントンでは一つ見逃したものが。 
こちら、マントンの市役所。

ここにある婚礼の間の壁には、なんと画家ジャン・コクトーが絵を描いています。

週に何回か、特定の時間帯だけ見学可能とのこと。この日はお休みでした。。。
まだまだ行ってみたい場所がありましたが、南仏3泊の旅はこれにて終了。

帰国前にもう1回、行けたらよいなぁと思っています。

コルビュジェ巡りin南仏

南仏の旅。私にとっての楽しみの一つが、コルビュジェの作品を観ることでした。

まず、ニースから車で1時間もかからないところにある街、Roquebrune-Cap-Martinへ。

モナコに隣接するこのリゾート地の海の見える高台にコルビュジェは自分の別荘を建てました。

別荘と言っても広さはたったの16.5平米。必要最低限のものだけを備えた”休憩小屋”と呼ばれています。

下の2枚目の写真の通り、質素なログハウスです。

   
しかしながら、 なんと補修?工事中で近づけず。屋根だけを撮影しました。
コルビュジェがどれだけ美しい景色を眺めていたか、は知ることができましたが、本当に残念。

  
ニースから少し離れるだけでとても静かな海の景色となります。

ここでコルビュジェは心臓発作にて亡くなったそうです。夫婦のお墓もこの街にあります。
気を取り直して翌日、マルセイユへ。

ニースから車で2時間半。ブイヤベースが名物の街ですが、中途半端な時間に着いてしまいブイヤベースやさんは営業しておらず。

仕方なく、午後3時でも営業している店を探して、こんな和食みたいなプレートを食べました。フランス版のスズキの塩焼き定食。 
そして、定番の景色をたのしんで、、、 

  
メインイベント。コルビュジェの代表作品の一つ、ユニテ・ダビタシオンへ。 

ユニテ・ダビタシオンは4都市にて建設されたのですが、そのうち一番最初かつ一番高く評価されている作品がこのマルセイユのものです。

1952年に完成し、今も人々が居住しています。一部の部屋はホテルとして機能しています。

18階建てで337戸、店舗や保育園、プールなどの施設もあり、当時としては大変画期的なマンションだったことでしょう。  

また来る日があるかは分からないけれど、その日がもし来たら必ずここのホテルに泊まりたいと思いました。

普遍的なデザイン2

ポンピドゥーセンターで開催されているル・コルビュジェ展へ足を運びました。
今年は彼の没後50年で、それを記念する展示会とのことです。

彼の作品は世界中にありますが、やはりフランスには数多くの作品が残されており、100年近い時を経ても無駄や古臭さが残らない普遍的なデザインのものばかりです。

パリの街中にあるクラシックなデザインの建物は素敵だけれど、永遠に飽きずにいられるのはコルビュジェの作品のような機能的でいて無駄がない、究極的なシンプルを追求したものなのかなと思います。
今回の展示は「人間の尺度」というテーマで、彼が提唱したModulor(モデュロール)という概念、すなわち人体の尺度に基づき建築、家具、都市の寸法を定める手法に焦点を当てたものでした。

デザイン画や建築模型など通常の建築展で見受けられる物の展示は少なめで、代わりに人物画や彫刻、家具などが時系列に飾られていました。

   

  

  

 
  
   

彼が大きな影響を受けたのが、なんとパルテノン神殿。厳密な幾何学・数学に基づいた建築であることに感銘を受けたそうです。

以下の絵は、彼が描いたパルテノン神殿です。


そして、日本でも人気の家具。

 
    

どれもため息が出るほど美しかったです。

自分の家の中や洋服、そしてメイクまで思い浮かべ、なんてごちゃごちゃしているんだろう、とがっかりしてしまいました。全く計算されていないカオスが生まれています。。。

無駄なものは思い切って全部捨てて、大事なものをより大事にしていこう。そのために、あと1年で多くのコルビュジェ作品に触れていきたいと思います。

プチホテルに癒されて

世界一小さな町、Durbuyでの宿泊先は、これまた小さな8室しかないホテル。

  
  

Le Clos des Recolletsというプチホテルで、レストランが併設されています。

このレストランが大人気でした。35ユーロのディナーコースから用意されているリーズナブルなフレンチレストランで、夜は満席でした。

朝ごはんは、置いてあるクロワッサンやパンオショコラ、ハムやチーズ、ヨーグルトなどを自由に取って食べるスタイル。

決して豪華なものではないのですが、パンやチーズなどそれぞれがなかなか美味しくて、自家製のベリーのコンフィチュールもさりげなく置かれていたりして、満足度は高いものでした。

一方、ホテルのお部屋は直前の手配だったせいもあってか、とっても小さくて屋根裏部屋のよう。

1泊2名朝食付きで135ユーロという安さなので当然ですが。

水周りを含め、お部屋は最近リノベーションがなされたのか綺麗で使いやすいものでした。

   
 

スタッフの方々は”旅館式”で、皆色々な役割を兼務しています。

フロントでチェックインしたり、車に乗って駐車場に案内してくれたり、レストランでサーブしていたり、と色々。

小さな町なので、外に出るとスタッフの方は知り合いだらけのようで、色んな人と声を掛け合っています。

日本の田舎に来たような、あったかい雰囲気。

そして、ベルギー自慢のスイーツをたっぷり堪能して、穏やかな1日を過ごしました。

  
左手前にあるのは、なんとクリームブリュレ。

平面バージョン、パイのようで美味でした。