冬のパリ、日曜の昼下がり。デパートやお店は閉まっているし、クリスチャンではないから教会にも行かないし、、、
こんな時、美術館へ行ってのんびりと芸術鑑賞を楽しむのが、パリでの過ごし方です。
すべての美術館が日曜に営業しているわけではありませんが、有名どころを含めて幾つか候補はあるので、1年以上滞在している私でもまだまだ行き場所は見つけられます。
今回は、ロダン美術館(Musee Rodin)へ。長い間改装工事を行っていて庭園のみ解放されていたのですが、11月に再開業したと聞いて早速行ってみました。
あいにくの曇り空で、気温もかなり下がっているパリですが、彫刻作品が多数飾られている庭園も楽しめるよう、厚着をして訪問しました。
こちらが美術館の建物。右手に見えるのはアンバリッド(Invalides、旧廃兵院)で、徒歩圏内です。
この建物は1730年頃に建設され、マンションとして長い間使用されてきました。1900年頃にはロダン自身が邸宅として居住しています。
その後、1911年にフランス政府に売却され、1919年から現在まで美術館として開放され、世界中の人々が足を運んでいます。
とにかく広いお庭。春から秋にかけては見事に咲き誇る花々や紅葉を楽しめるはず。今の時期は寂しい雰囲気です。
庭園の一番奥にある池から美術館を眺めて。池の中央には、ロダンの彫刻作品の一つ、Ugolinoが展示されています。
庭園のそこら中にロダンの作品が展示されているので、散歩ものんびりしていられず、オーディオガイドを片手に勉強です。
私は絵画よりも彫刻を見るのが好きで、やはり360度どこから見るかによって違った姿を見せてくれる点が気に入っています。
そして、ロダンの最も有名な作品もお庭に飾られています。「考える人」です。
庭だけでもお腹いっぱいな気分になるのですが、美術館の中には数え切れないほどの彫刻作品が飾られています。
絵画も一部あるので強弱をつけながら楽しむことができます。
館内の写真は撮らなかったため載せられませんが、ロダンの父親の厳格な表情や、愛した女性の滑らかな肌の曲線を眺めて、彼の人生に思いを馳せるひと時でした。
ちなみに、夕方近くなると混雑してきますので、昼過ぎまでの入館をお勧めします。